かんかんのGOT7レポート

GOT7の活動を記録するオタクのレポートという名のメモブログ

2022/8/12 金沢21世紀美術館 ジニョンさんが参加された芸術作品の感想

はじめまして。こんにちは。こんばんわ。
かんかんと申します。

今回は、金沢21世紀美術館にて開催された大規模個展「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」より、ジニョンさんが参加された《News from Nowhere : Freedom Village》という映像作品のレポートです。
当時、ふせったーにてレポートを上げておりましたので、そちらの再録となります。
映像作品の内容にも触れますので、それでも大丈夫という方はご覧いただけたら幸いです。

 

 

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2022年8月12日
金沢21世紀美術館にて、ジニョンさんが参加されている芸術作品を見てきました!

2022年5月3日〜9月4日まで開催される大規模個展「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」より、ジニョンさんは《News from Nowhere : Freedom Village》という映像作品に参加されています。

ツイッターでは、「芸術作品に対して感じたことを言語化するのはとても難しい」と言ったのですが、その作品でのジニョンさんのことを書きたいなと思ったので書いてみることにしました。
作品の内容に触れますので、この先を読むかどうかは自己責任でお願い致します。

 

 

さて。
ジニョンさんが参加された《News from Nowhere : Freedom Village》という作品について。
フリーダム・ヴィレッジと呼ばれる韓国と北朝鮮のあいだに実在する非武装地帯の村をテーマにした物語で、事実とフィクションを織り交ぜた物語を、背中合わせになっている2つのスクリーンに映し出す形で展示されています。

この作品の展示エリアに入ってすぐ、正面の画面には現在(と言えばいいのか)が映し出されており、その背面の画面には未来が映し出されています。

現在の画面で参加されていた男性、何かのドラマで見たことがある気がするのですが、私がGOT7以外の韓国芸能人にむっちゃ疎いので分かりませんでした。

現在の男はそのフリーダム・ヴィレッジと呼ばれる地域に暮らし、農作物の加工工場で働いています。
地雷の爆発音、ここは戦争の爪痕が残る地域でもあります。
男の趣味は、森での植物採集と標本制作。
標本制作の作業をしたり、制作したものたちを保管しておくための小屋のような場所まであります。
トラックに乗り込み工場で働いて、森へ行って植物採集し標本制作をする、それが男の日常です。
男はある日、森でいつものように植物採集をしていると、青い炎のような火の玉を見ます。
男は家へと戻り、制作した何個かの標本やこの地域に生きた人たちの写真などを袋に詰めると空へと飛ばします。

 

背面にある未来に、未来の男としてジニョンさんは参加されています。
未来の男は閉鎖された空間で植物標本のデータ解析をしています。
監視カメラのついた部屋で24時間ずっと監視下に置かれている男は規則正しく、起きて、配給された食事をし、植物のデータ解析を行い、そして1日を終えます。
現在の男が空へと飛ばした標本や写真が、未来の男に渡り、過去としてデータ解析をされている。
日常を繰り返しながらも、未来の男は標本から落ちてきた植物の種を密かに育て始めます。
ある日、未来の男は袋に標本と数日分の食料を詰めると、密かに育てた植物を片手に、壁にある口元を覆う透明のマスクを取り出します。
警報がなり響き、赤いランプが点滅する中、男はドアを開けるための操作を行うと、男は深呼吸して、外へ出る覚悟を決めます。

 

作品の内容をとても大まかに説明しましたが、現在と未来を事実とフィクションを織り交ぜ、作品は構成されています。

このフリーダム・ヴィレッジは、実在しながらも地図になく、GPSで検索しても表示されないそうです。
韓国の人でさえその存在がほとんど知られていないと言われるこの村は、国連の管理下に置かれています。
村民は300人ほどで、夜になると点呼をとられ、韓国年齢で32歳になれば村を出ていくか留まるかを決めなければならないそう。
韓国でも北朝鮮でもない場所、フリーダム・ヴィレッジ。
(美術館での展示の説明と、ネットの記事より)

 

中合わせになっている現実と未来。
地図に載っていない実在する村。
毎日点呼があり住む人も限定されている、フリーダムという名のついた村。
相反するものが、しかし現実として存在しています。

しかし、これは特殊なことじゃないですよね。
フリーダム・ヴィレッジという地域に限ったことではない。
相反するものは、私達の身近にも現実として存在する。
それを改めて気付かされる。

 

未来の男が、(未来の男から見れば過去となる)現在の男が残したものを、データ解析する。
機械のようにも見える未来の男が、現在の男の遺物である植物の種に水をやり育てる姿は、なんだか植物に生命が宿ったように、未来の男にも生命が宿ったような感じがしました。
外に出る決意をした未来の男が、透明のマスクをつけて外へ出ようとするところを考えると、外は何かしら危険な場所となっているのだと思います。
決められた仕事をこなし食事も必ず配給される、監視下にある安全な場所。
生命を宿した未来の男は、そこでの暮らしから抜け出す覚悟を決める。
警報が鳴り響く音がその展示エリアに響き渡り、画面の中で赤いランプが点滅すると同時にエリア内も赤いランプが点滅します。
言葉にするのはやはり難しいですが、なんというか、同じ場所にいるようで、胸にくるものがありました。

 

作品を通して初めて、フリーダム・ヴィレッジという場所を知りました。
不純な動機で見に行きましたが、新しいことを知れたという点においても、見に行って良かったなと思います。
他の映像作品もあり、フリーダム・ヴィレッジについては前作もあって、その作品はもっと生生しい映像もあります。

 

さて。ここからはジニョンさんのことを話したい。

未来の男として、ジニョンさんはこの作品に登場しますが、まず邪なことを言いますと、あんなにも大きなスクリーンでジニョンさんを見られるだけでも行く価値はあります。
しかも何度も見れる。
私は外で家族を待たせていて申し訳なくて、2回しか見れなかった。
でも1日見てて良いわけですから、じっくり作品をジニョンさんを噛みしめられます。

そして、この作品でのジニョンさんがとても良いんですよ。
台詞はほとんどありません。
あるとしたら、このフリーダム・ヴィレッジと呼ばれる地域についての説明のみです。
大きなスピーカーからジニョンさんの声がその展示エリアに響きます。

閉鎖された住居を兼ねた空間でデータ解析をしている。
中心部となる空間があって、時間になれば必要な部屋が回転式で中心部となる空間に現れる感じだと思います。
中心部の空間に、寝る時間になれば寝る部屋が現れるからそこに入って眠るといった感じ。
それで、現在の男が残した標本や写真が置かれた部屋が現れて未来の男はそこで標本や写真を見てるんですが時間が来るとその部屋が閉ざされるから未来の男は部屋を出るんですね。
そのときのジニョンさんの表情がなんというか、なんというか!
この時点ですでに彼に生命が宿り始めてるんですよね。
名残惜しそうな、まだその部屋で標本や写真を見ていたそうな表情でその部屋が閉ざされていくのを見ている。
ほかの場面では(食事や眠るときなど)あんなにも無表情であるのに。
ここの微妙な表情の差が良くて……、ジニョンさん、君はなんて良い役者なんだ……。

監視カメラから隠れるように植物に水をやる未来の男。
規律ある行動をただ淡々と表情もなくこなす彼が、隠れて植物に水をやる。
そのときも表情こそないが、そこにはちゃんと生がある感じがしました。

密かに植物を育てながら日常を繰り返す未来の男が、警報がけたたましく鳴り響いて赤いランプがチカチカと点滅する中で外へ出ると決意するときの、そのジニョンさんの表情が正面からドアップで映し出されるんですけれども、それもとても良くて。
鋭い眼光がこちらに向けられるのが、なんというか、胸にくるものがあります。

ジニョンさんが参加された作品を見ていたときに、アガセさんなのかな?と思われる方がいらしてて、なんだか嬉しかったです。
大半は芸術に関心がある方が見に来ておられると思いますが、そういう方々の目に留まるような作品にジニョンさんが参加されたことが嬉しく、こういうお仕事もあるのだな、と思いました。
ジニョンさんは自分が何故オファーされたのかをムン・キョンウォンさんとチョン・ジュンホさんには聞かなかったそうです。
ファンとしては気になるところですが、それを聞くのはまた邪なことというか、野暮というか、そういうことでしょうね。

 

未来、フィクションという場所から、今という現在、事実、現実を見つめる。
私は芸術には疎いですし、間違えてることを言ってるかもしれません。
言語化するのも、お読みいただいたとおり、とても下手です。
なので、できるのならば実際に自分の目で見て感じてもらいたいです。

他にもおふたりの作品は展示されています。
ひとつ、15分から20分ほどの映像作品が、いくつか展示されています。
無限に映像が流されていて、自分がエリアに入ったタイミングが映像の途中なことがほとんどなので、頭からしっかり見るとなるとかなり時間を要します。
私も全部しっかり見て回ったので、2時間半かな、もう少しかかった気もしますが、それくらい経ってました。
またお盆の時期だったせいか、ものすごく、それはものすごくチケット売場は混んでいました。笑
事前予約をしておくか、平日に行かれること(平日が空いているのかは不明ですが、お休みよりマシなのでは?という意味で)をオススメします。
9月4日まで開催されるということなので、お時間ある方は是非。

 

芸術作品に関わるお仕事をされたジニョンさん、なんだか素敵ですね。
素晴らしかったです。とても良い時間が過ごせました。

 

このふせったーを読んでくださった方々、ありがとうございました。
さて、私はお土産に買った、金箔カステラでも食べようかな!

 

 

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ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
見に行った当日書いたものをそのまま載せてますので、開催期間はとっくに終了しておりますが、ご了承ください。
ツイッターのTL見てても見に行かれてる方が結構いて、距離的に行けない距離ではなかったので、触発されて見に行きましたねぇ。とても良かった。

次回はGOT7のプラネタリウムのレポートとか、更新できたらいいな。
あと、ジェボムさんのソロコンとかね!
どうなることやらですが、更新の際には、お時間あるときにでも目を通していただけると幸いです。

 

 

ではまた。